2020年3月19日、当社の創業者ヨーゼフ・トイラーが享年91歳にて逝去いたしました。ここに生前のご厚誼に深謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。
天才的な技術者であったヨーゼフ・トイラーは、規律正しく、慎ましく、また思慮深い人物でした。そして何よりも、その人間性がプラッサー&トイラー社を大企業へ、ひいては国際企業へと発展させ、鉄道システムの大幅な強化と保線分野の大胆な変革をもたらしました。
トイラーは、生涯を通じて比類なき功績を残しました。一生のうちに1000件を超える特許出願を行い、安定した業績を誇る企業をフランツ・プラッサーとともに築き上げました。そして、1953年に生まれた企業理念のもと、オーストリア国内外でこれまでに4000件以上の雇用を創出しました。トイラーは2011年に孫のヨハネス・マックス=トイラーに経営を引き継ぐまで、実に60年にわたってファミリービジネスの指揮を取りました。
トイラーが考案した革新的な技術により、鉄道の建設や保守における煩わしい手作業は機械に取って代わられました。これにより、保線分野の生産性が著しく向上するとともに、経済性が高まっていったのです。プラッサー&トイラー社の機械は、今や世界中の高速鉄道で活用されています。
「祖父ヨーゼフ・トイラーは、パイオニアとして、イノベーターとして、また企業家として、そして何よりも人として、ずっと私たちの手本であり続けるでしょう」ヨハネス・マックス=トイラーはこのように語っています。
1929 9月3日、リンツ・アン・デア・ドナウ(オーストリア)に生まれる
1948 リンツの高等技術教育施設で機械製作を専門に学んだ後、リンツの造船所で4年間、設計に携わる
1953 プラッサー&トイラー社を創立
1972 フランツ・プラッサーの死後、会社の経営管理を一手に引き受ける
1976 オーストリア・グラーツ工科大学より名誉博士号(Dr. h. c.)を授与される
2012 欧州発明者賞の功労賞部門でノミネートされる
ヨーゼフ・トイラーは、保線近代化のパイオニアと呼ばれています。まさに鉄道が生きがいでした。
1000件を超える特許出願をするなど、その数々の発明は、初の油圧式マルタイや世界初の連続4丁突きマルタイから、流れ作業のように軌道の更新を行う高速軌道更新列車に至るまで、さまざまです。
トイラー率いるプラッサー&トイラー社は、60年の間に鉄道システムのグローバルパートナーへと成長しました。