09シリーズの機械は、作業中に機械本体のフレームとサブフレーム(サテライトフレーム)とが切り離されます。サテライトにはタンピングユニットとリフティング・ライニングユニット、ミドルフィーラーが搭載されています。サテライトがマクラギからマクラギへと連続作業でタンピング、リフティング、ライニングを行う間、機械本体は走行し続けます。
機械本体とサテライトの位置関係は常に測定され、可能な限り正確に施工が行われるよう、こう上量・横移動量はそれに合わせて調整されます。回送走行時には、サテライトは機械本体とロックされます。
09シリーズのマクラギ1丁突きマルタイは、断続作業走行方式の2丁突きマルタイに近い性能を持っています。
動力車両には、一定の衝撃を発生させる水平振動発生装置であるスタビライザーユニットが搭載されています。垂直荷重と振動周波数は調節できます。
スタビライザーユニットは、ローラークランプで両レールに固定されます(フリクションロック)。フライホイールギアが水平振動を発生させ、軌道に対して垂直荷重を与えます。この力が道床に伝わり、事実上、力を加えることなくバラストを再配置し、高密度の状態を作ります。道床安定作業では、意図的に沈下を発生させ、通常必ず生じる初期沈下を制御します。これにより軌道状態が向上し、軌道線形が長持ちします。同時に軌道の横抵抗力も向上します。
マクラギ端部コンパクター
ライニング作業によって生じたマクラギとバラストの隙間を埋めるための装置です。マルタイ後部のボギーに搭載することができます。
スイーパー
マクラギと締結装置のバラスト除去のために、ニーズに合わせてスイーパーとブラシを組み合わせ、動力車両に搭載することができます。
仕上がり検測システム
センターコード方式仕上がり検測システムを動力車両に設置し、タンピング後に軌道のリアルタイム測定を行うことができます。これにより、作業後に単独で測定走行を実施する必要がなくなります。