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お客様のニーズに合った保線機械の資金繰り対策を

プラッサー&トイラー社は世界有数の保線機械メーカーです。技術に関する確かな専門知識に加え、貿易金融の分野でも豊富なノウハウを持っています。そこで当社が目指しているのは、保線機械の購入に必要な資金調達のサポートです。お客様ごとに個々の解決策を見つけ、国際的な金融機関のネットワークへのアクセスを確保いたします。




輸出金融

輸出金融とは

 輸出金融とは、国境を越えた取引に対する融資を行うもので、プラッサー&トイラー社(輸出者)とお客様(輸入者)の売買契約に関わる融資に限定されます。このシステムでは、当社は仲介役を果たします。

 輸出金融は、個々の融資に関する取り決め、または既存の枠組みに基づいて利用することができます。個々の融資に関する取り決めでは、貸付契約は当社の取引銀行と輸入者との間で直接に、または輸入者の取引銀行との間で、個々の項目に関して締結されます。一方、既存の枠組みに基づく貸付契約は、銀行間で締結されます。

 輸出金融では、機械の納品とサービスの提供が適切に行われたことを証明する書類の呈示により、当社への支払が直接行われます。売買契約と貸付契約に関わるリスクは、いずれも輸出信用機関(ECA)が輸出国で発行する保証で回避されます。オーストリアでは、オーストリア管理銀行(OeKB)がこれを行います。この保証は、輸出金融のような融資を受ける際の基本条件です。

 プロジェクトの構造(金額、融資期間など)や各当事者(お客様、銀行、国)の信用状態によっては、さらなる担保も必要になることがあります。例えば、お客様の国の財務省が発行する政府保証などです。

融資条件

  • 融資金額 
    契約金額の85%までとし、約200万ユーロ以上(ECAが保証)。手付金・中間金の融資は、コーポレートリスクを伴うオプションとして(ECAの保証なし)融資を行う銀行から受けることができる
  • 融資期間 
    最長14年
  • 費用 
    変動金利(EURIBOR)または固定金利+融資を行う銀行のマージン、手数料・管理料、コミットメント・フィー、ECAの保証料

 融資の具体的な条件は、それぞれのプロジェクト構造と各当事者の信用状態で決まります。

お客様のメリット

  • 国際的な金融機関のネットワークへのアクセス
  • EURIBORをベースとする変動金利でも固定金利でも、魅力的な金利が選べる資金繰り対策
  • 輸入者の調達流動性が高まるよう、プラッサー&トイラー社の製品の代金は後払い
  • 高額融資が可能
  • 当社の経験豊富な専門家が、融資期間全体を通じてご相談に応じ、サポートをご提供


ソフトローン(コンセッショナルローン)

ソフトローンとは

 取引条件に基づく貿易金融のほかに、当社のお客様は特定の条件下でソフトローンもご利用いただけます。ソフトローンとは、特に緩やかな条件で行われる融資で、公的機関が厳選したプロジェクト(財源に乏しく、取引条件に基づく融資に必要なキャッシュフローが少なすぎるもの)を対象としています。例えば、オーストリアの製品を途上国や新興国へ輸出する場合などです。ソフトローンは低金利、猶予期間、長い融資期間が特長です。

融資条件

  • 融資金額 
    契約金額の100%(ユーロ建て)
  • 借主 
    通常はお客様の国の財務省。それ以外の場合は政府保証が必要
  • 2020年のソフトローンの対象国 
    インド、インドネシア、モロッコ、フィリピン、ベトナム、エジプト、ボリビア、エルサルバドル、ホンジュラス、ジョージア、カメルーン、カーボベルデ、ケニア、コソボ、モンゴル、スリランカ、チュニジア、モルドバ、バングラデシュ、セネガル、アンゴラ、レソト、ミャンマー、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ、エチオピア、ザンビア
  • 与信限度額の遵守

お客様のメリット

  • コンセッショナリティレベル(援助の譲許性の高さ)は35~50%と、きわめて有利な条件
  • 超低金利
  • 非常に長い融資期間、返済猶予あり
  • 融資期間全体を通じて始動・支援・相談による当社の経験豊富な専門家の仲介


国際金融機関(IFI)を通じた資金繰り対策

 国際的に活動を行う国際金融機関(IFI)は、参加国(ドナー国と受入国)に対し、国のさらなる発展に必要なプロジェクトを資金面で援助するために、技術ノウハウや相談サービスとともに資金を供給することを目的としています。支援の対象となるプロジェクトには、長期融資(市場よりも有利な融資条件であることが多い)または助成金の形で融資が行われます。

 鉄道インフラの構築に欠かせない当社の製品は、国々の発展に重要な役割を果たします。そのため、IFIが支援するプロジェクトの枠内で製品の取引契約を成立させることは基本的に可能です。現に大規模なインフラ構築プロジェクトでは、保線機械の調達が必須となるケースが多いのです。

そうしたプロジェクトを実現させるには、数々の条件を満たさなければなりません。例えば政府の政治的意思や、IFIによる様々な決定などです。


L/Cによる輸入金融

L/Cによる輸入金融とは

 信用状(L/C)は、世界的に認められている支払保証のための手段で、貿易取引には欠かせないものです。指定書類の呈示と引き換えに、受益者である輸出者に支払を行わなければならないという、銀行の抽象的な義務を約束する書類です。しかし、L/Cは輸入者に対する保証でもあります。輸出者が義務(納品など)を遂行したことが証明されなければ、支払が行われないためです。

後日払L/Cによる輸入金融

 L/Cによる輸出者への支払は、納品直後ではなく、L/Cに記載された期日までに行われます。短期の資金繰り(通常は納品から30~360日後の支払)には利用しやすい方法です。

L/Cポスト・ファイナンシング

 L/Cポスト・ファイナンシングでは、輸出者の国の銀行はL/Cを開設した輸入者の取引銀行に対し、中期債権(約2年以下)を発行します。これでお客様は支払猶予を受けることができ、当社はそれでも信用状条件に基づく書類を呈示することで、契約金額の支払を受けることができます。お客様ご自身と国の信用状態によっては、例えば銀行保証やECAによる保証など、追加の保証が必要になる場合があります。

融資にかかる手数料

  • 後日払L/C 
    L/C開設から支払までの期間に課される、L/C開設に係る銀行手数料
  • L/Cポスト・ファイナンシング 
    L/C開設から納品までの期間に課される、L/C開設に係る銀行手数料と支払までの利子
  • 追加の保証(銀行保証やECA保証など)が必要となった場合の費用

お客様のメリット

  • 準備期間が短く、手続きが簡単
  • 国際的に通用するシステムであり、国際金融機関で広く適用
  • 当社の経験豊富な専門家が、融資期間全体を通じてご相談に応じ、サポートをご提供

まとめ

お客様と当社間の貿易取引のための資金調達には、いろいろな方法があります。

(上記の対策以外にもリースやサプライヤーズ・クレジットなど)

具体的なご相談は、お客様担当の営業部長または現地法人までお寄せください。当社のエキスパートが喜んでお答えし、お客様のプロジェクトに合った資金調達方法をご提案いたします。

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