ユニバーサル型道床交換機「URM 700-2」は、当社が新たに開発した世界でも珍しい万能バラストクリーナーです。ニッチな分野向けに画期的な技術を駆使した機械で、当社では分岐器の総合メンテナンスソリューションとして提供しています。
レールを走行しながら分岐器の更新を行うこのシステムは、一般のメーカーが現在ほとんど扱っていない、特殊な作業の数々をこなす機械のひとつです。当社はこの総合メンテナンスソリューションの有用性を実証し、すでにオーストリア連邦鉄道ÖBBに提供しています。
分岐器の保守には難しい作業がいくつかあります。分岐器類は路線網の要であることから、その扱いには特に注意が必要です。最近の高速線用分岐器は、PCマクラギとデリケートな駆動システム、重厚なレールで構成されています。部品はどれも非常に高価であることから、保守作業には特に高い精度が求められます。
経済性は線路同様、分岐器に関しても重要なポイントです。むしろ、より重視されているといえます。工事の際、同時に2本の線路に影響が及ぶためです。特に主要区間では、線路閉鎖の期間が問題となります。
できるだけ短期間に分岐器を更新しなければならない場合には、URM 700-2がその威力を発揮します。この機械を利用すれば、分岐器の撤去・設置は不要です。タンピング作業を含め、分岐器内のバラスト交換はたった一度のシフトですませることができ、作業区間はその後再び走行可能となります。
オーストリア連邦鉄道は、こうした利点から当社のシステムを主要区間の保守に活用しています。作業区間の長期閉鎖が必要だとしても、隣接線を走行する列車はその間も運行を続けることができます。ショベルやクレーンを使った従来の作業方法では考えられないことです。
当社の道床交換機URM 700-2は、分岐器の更新で決め手となる技術を体現するものです。この機械なら、分岐器内のバラスト交換時に分岐器を撤去せずにすみ、連続的に作業を進めることができます。道床肩部の余分な砕石の除去も同時に行います。また、可動式クロッシング部のある高速線用分岐器もこの機械で作業ができます。さらに、分岐器に挟まれた区間も連結軌道も一度の走行でバラスト交換ができるというメリットもあります。
URM 700-2は掘削装置の取り付け・取り外しが自動で迅速にできるため、短い区間での作業も効率的に進められます。
長期にわたる線路閉鎖が不要で、安全かつ迅速、しかも質の高い分岐器内バラスト交換作業―まさに鉄道管理で求められる条件ばかりを満たす機械です。
URM700-2での作業の後は、当社の万能型機械が分岐器を理想的な位置にします。分岐器・軌道向け保守機械「Unimat 09-475/4S N-Dynamic」です。3種類の機械の各機能を備えており、レール3本同時リフティングとレール4本同時タンピング、断面修復、断面整正、安定化、コントロール測定を行うことができます。また、タンピング区間のバラスト補充作業も可能という、これまでに例を見ない機械です。
この機械による保守作業では、一度の線路閉鎖間合で分岐器の更新が完全にできてしまいます。その際、隣接線の列車の運行は継続され、ダイヤへの影響を最小限に抑えることができます。
このフルサービスは、インフラ事業者・建設業者によるサービス事業の充実をもたらします。新たなパートナーシップのもとに各種サービスを提供することで、当社のノウハウと技術を活用してまいります。機械を購入せずに革新的な特殊技術を活用できるという、お客様にとって経済的なソリューションです。
リスクを予測でき、安心です。
これはフランツ・プラッサー保線機械レンタル社のサービスです。
経済性―作業方法によるその違い
URM 700-2は、余分なバラストの除去やバラスト交換作業での効率性を一段と高める機械です。その最大のメリットは、作業時間を大幅に短縮できる点です。インフラ事業者にとっては特に魅力的です。URMは常に質の高い作業を約束するほか、分岐器の保守にかかる費用の削減をもたらします。作業時間が短ければ鉄道施設の可用性が高まり、列車の遅延も少なくなります。ひいては鉄道利用率の向上にもつながります。
ある運用テストで、異なる作業方法での経済性の比較が行われました。
このテストは、軌道が交差する部分にあ
圧倒的に高い経済性を示したURM 700-2