today 日本語版 139

一握りのバラストのために

40年以上も前のこと、ドイツ・リューネブルク近郊の町ヴィットルフの農家で、線路工事の事業所がスタートしました。当時の従業員数は10名。年月の経過とともに発展を遂げ、今や線路工事に関する全てのサービスを一手に担い、プロフェッショナルな対応のできる一企業へと成長したヴィルケ社(Willke Holding GmbH)です。同社はすでにプラッサー&トイラー社製の中古機械を保有していますが、このほど新型マルタイ「Unimat 09-4x4/4S Dynamic」を1台追加することになりました。

「安定した受注を得るには、近代的な高性能機械の保有が不可欠です。プラッサー&トイラー社には、以前から信頼の置けるパートナーとして大いに期待を寄せています」

ニクラス・ヴィルケ氏
ヴィルケホールディングス代表取締役 

 同族経営であるヴィルケ社は、困難な時代を経て1997年に再スタートしました。その際に一族の事業を継いだのが、現在の代表取締役であるモーリッツ・ヴィルケ氏とニクラス・ヴィルケ氏です。ヴィルケ兄弟はサービス内容を少しずつ拡充させていき、企業はほどなく線路工事における総合的なサービスプロバイダーへと成長しました。2012年に1800万ユーロだった売上高は、今や5000万ユーロを超えるほどです。

プラッサー&トイラー社に信頼を寄せるヴィルケ社

 ヴィルケ社がプラッサー&トイラー社製の機械を初めて調達したのは2018年のことです。機械は「Unimat 08-475/4S」でした。「それからすぐに中古のマルタイ『Unimat 08-275/3S-Y』も1台購入することにしました」と語るのは、20年以上も前から当社の技術を知るヴィルケ・テクニクス社(Willke Technics GmbH & Co. KG)のスヴェン・リバルチク氏です。「機械は主に産業分野のお客様へのサービス提供の際に活用しています」(リバルチク氏)現在の保有機械には、道床整理車「SSP 110 SW」もあります。Unimat 09-4x4/4S Dynamicは2023年に納入される予定で、ヴィルケ社の成長戦略を支えるものとなります。

プラッサー&トイラー社の中古機械 保有機械増強への近道

当社は中古機械の販売・リースも行っています。後日、新規購入する際に買戻しをするというオプション付きです。簡単なオーバーホールから改造、アップグレード、レトロフィットまで、カスタマイズされた修理・整備サービスを提供しているほか、研修・訓練やレトロフィットでの記録の更新なども行っています。迅速な対応、低コスト、確かな品質、カスタマイズされた修理・整備パッケージ、地域特有の要件への適応など、利用しやすい条件がそろっています。

保有機械の増強

 新型のUnimat 09-4x4/4S Dynamicが加わることで、ヴィルケ社はスタビライザーユニットを搭載した一般・分岐軌道用連続走行作業型高性能機械を保有することになります。この汎用性の高い機械は、従来の分岐マルタイ、道床安定作業車、連続作業マルタイという3種類の保線機械のメリットを同時に兼ね備えています。機械の軸重が少ないため(欧州線路等級C2レベル)、可用性が高く、ほぼ全ての工事現場で使用することができます。また、オペレーターにとっての大きなメリットもあります。運転室は人間工学に基づいた設計で使いやすく、長時間の運転でも快適に過ごせるという点です。環境配慮の面では、欧州ノンロードエンジン第5次排出ガス規制に準拠したインテリジェントな燃料節約型駆動システムと、微粒子捕集フィルターが装備されています。さらに、機械はヴィルケ社のデジタル化戦略にも対応できます。メンテナンスアプリ「MachineMaintenanceGuide(MMG)」により、透明性の高い、いつでも確認可能なメンテナンス記録を作成することができます。そして「MachineDataConnector(MDC)」と「MachineConditionObserver (MCO)」は、保有機械に関するさまざまな情報をネットワーク化して表示し、お客様のニーズに合わせたレポート作成をお手伝いします。

 ヴィルケ社は保有機械増強のための投資として、ユニバーサル型道床整理車「USP 2000 C2」も調達する予定です。これにより、さらにキャパシティが増えると同時に技術水準も上がります。このようにヴィルケ社は、当社が誇る長年の経験に期待を寄せ続けているのです。

革新に満ちた未来のためのパートナー

 ヴィルケ兄弟は、数十年に及ぶ同族経営の経験と伝統を大切にしながら、今後もさらに大胆なステップを踏んでいきたいと考えています。「安定した受注を得るには、近代的な高性能機械の保有が不可欠です」とニクラス・ヴィルケ氏は語ります。「そして設備投資の際に常に焦点となるのは、一貫した未来志向と顧客志向です。プラッサー&トイラー社には、以前から信頼の置けるパートナーとして大いに期待を寄せています」

革新に満ちた未来のためのパートナー

1979年創業のヴィルケ社は、鉄道の建設・保線工事を専門とする同族経営の企業です。本社はドイツ・ニーダーザクセン州ヴィットルフに置かれています。これまでに大きな成長を遂げ、今や鉄道軌道関連のあらゆるサービスを提供する企業となりました。きめ細かなサービスを実現させるために、9つの拠点に分かれています。300名の従業員を抱えるヴィルケ社の事業ポートフォリオは、プランニング、ロジスティクス関連サービス、架線工事、アース工事、鉄道建設、軌道保守など多岐にわたるほか、保有機械を独自に管理しており、トータルなサービスを提供しています。2018年以来、ヴィルケ社はプラッサー&トイラー社製の機械を使用しています

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