today 日本語版 139

経済的かつフレキシブルに道床断面を整える機械

新しいPlasser BallastMaster

 プラッサー&トイラー社の道床整正車は、バラストの散布と道床整理を効率的に行う機械です。道床肩部、施工基面肩部、道床クラウン部のバラストを移動させ、さまざまな方法で掃き出し、バラストの回収・積載・再散布を行う役割を果たします。

新型の道床整理車

 「Plasser BallastMaster」シリーズの新しい道床整理車は、あらゆる設定が可能です。いろいろな用途を満たし、実にさまざまな保線機械と組み合わせることができます。このようにタンピングや道床の安定化・整正を一連の作業として効率よく行えば、大幅なコスト削減につながります。

 機械の開発にあたっては、鉄道事業者が望む経済性と効率性に特に配慮しました。機械の構造とユニット構成は、いずれも求められる要件に基づいています

 例えば、最も小型の2軸タイプの機械は欧州線路等級C2に適しています(軸重20トン以下)。 そして最も大型の4軸タイプの機械は、当社のE³駆動システムで運用することもできます。

 この新型の道床整理車は、バラストの使用量を抑え、余ったバラストを積載し、必要とされる場所に再散布することができます。いずれもバラストを移動させたり、少量の余剰バラストを積載したりするためのホッパーを搭載しています。バラスト積載量は約5m³のものから7.5m³、最大で10m³のものまであり、幅広いラインナップのシリーズです。

効率性と経済性を高める新機能

2分割されたショルダープラウは、どのような道床肩部にでもフィットさせることができます。機械のセットアップ時も含め、隣接線の車両限界を超えることもありません。ショルダープラウが移動させたバラストは道床クラウン部に集められ、再散布されます。中央プラウのガイド板と調整可能な羽根は、バラストが移動する方向を正確に制御します。こうしてタンピング作業領域には適当な量のバラストが充填されます。その後、マクラギ表面に残ったバラスト粒子をスイーパーユニットで除去します。これらの余分なバラストは線路脇に降ろすか、あるいは経済性重視であればコンベアでホッパーへ搬送します。



> 各種マクラギ対応の新しいスイーパーブラシ

 新たに開発されたブラシのシャフトは調整可能なため、あらゆる種類のマクラギに使用することができます。分岐器の木マクラギやPCマクラギには均一な形のブラシを使用しますが、一般軌道のPCマクラギにはシャフトが段違いになったものが適しています。特殊マクラギには、その中間のタイプも必要です。これまでは、用途に応じてブラシユニット一式を交換しなければならず、時間と手間を要しました。しかし、新しいスイーパーブラシはその必要がなくなり、替えのブラシを用意する手間も省けます。ブラシのシャフトは無段階調整タイプです。

> バラスト散布で選択肢の多いスイーパーユニット

 スイーパーユニットで回収したバラストは、これまでホッパーに入れるか、道床肩部に散布するかのどちらかでした。新世代の機械なら、バラストの3分の1をホッパーに、3分の2を肩部に、あるいはその逆といったフレキシブルな選択が可能です。もちろん、バラストを全てホッパーに搬送することもできます。

> パフォーマンス向上と粉塵抑制を実現する傾斜コンベア

 ホッパーへの搬送に使う傾斜コンベアも改良されました。勾配と直線誘導が最適化されたことで、ホッパーへのバラストの搬送が容易になりました。密閉性の向上やブラシハウジングとの接続の最適化など、さまざまな工夫により、粉じんの発生が抑えられます。

>節約効果と経済性を高めるバラストホッパー

 ホッパーが装備されているため、そこに積載していたバラストをタンピング作業の前に効率よく散布できます。従って、これまで以上にバラストを無駄なく利用することができるようになりました。正確な配分でバラスト散布を行う当社の道床整理車は、作業結果にも軌道線形にもプラスの効果をもたらします。軌道1メートルあたりのバラスト散布量がマルタイによるリフティング要件を満たして初めて、保守作業で最善の結果が得られるためです。

 積載されていたバラストは、調整可能な4つのホッパーシュートを通じていつでも自在に、またピンポイントでタンピング区間に充填することができます。中央プラウの前にホッパーシュートを配置することで、技術的に正しい作業順序が確保されます。また、ホッパーから直接に道床肩部へバラストを充填することもできます。

> 人間工学を考慮した運転室とメンテナンス設計

 道床整理車の運転室は広々としており、さらにグレードアップしました。人間工学に考慮して設計された作業台からは、軌道やプラウが見やすくなりました。これにより、オペレーターの作業が楽になり、質とスピードも上がります。

 また、駆動システムの両側に点検用の常設足場が設けられており、油圧機器やエンジンにアクセスしやすくなりました。新型の機械では、従来のエンジンの配置を180度回転させてあります。そのため点検時にアクセスしやすく、運転室の騒音も低減されます。

理想の仕様で

技術的にも経済的にも最高の結果を得るには、適正な技術が欠かせません。

  • 各マルタイやその他の高性能機械と同格のパフォーマンスが生むスピーディな保守作業
  • 確実な掃き出しと完璧な仕上がり
  • バラストの積載が可能
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