1台に8種類以上の革新的な技術を搭載した「Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³ 」。プラッサー&トイラー社が提案する、一般軌道と分岐器の総合的な保守のための先進的な機械です。タンピング作業では既存のバラスト資源を活用し、1台の機械で完璧な仕上がりを実現します。
一般軌道・分岐器用保線機械Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³は、現場のロジスティクスを最適化する複数の機能を兼ね備えています。バラスト散布、タンピング、道床整理、安定化、測定、事後検測といった作業を1台で行うことができます。汎用性が高く、まさに技術を担い、推進する機械を体現しています。
このマルタイは、「ModularCustomizing」の一環としてすでに実用化されている最新機能と、研究開発を支える技術とを組み合わせたもので、例えば全く新しいアプローチの操作コンセプトなどが取り入れられています。とはいえ、Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³は単なるデモ機ではありません。2022年7月より、社内カンパニーであるフランツ・プラッサー保線機械レンタル社を通じて実際に使用されています。
保守タンピングの場合、特に周期的なスケジュールが密であることから、インフラ運営事業者が確保しようとする線路閉鎖間合、ひいては機械を稼働できる時間はますます短くなってきています。そのため、作業区間もどんどん短くなりますが、そこに分岐器や中間ピース、接続部分が区間に含まれる場合も少なからずあります。つまり、こうした難しい課題に対応するには、機械はできる限り多機能で可変性が高いことが求められます。そこで威力を発揮するのが、高性能の一般軌道・分岐用ユニバーサル型タンピングユニットを搭載したUnimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³のコンセプトです。この機械はシングルタンピングユニット(4分割方式)で行う場合と同じく高い柔軟性とキャパシティを持ち、しかも高速で分岐器をタンピングすることができると同時に、2丁突きモードでも迅速かつ効率的な作業が可能です。
これまでの経験から、Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³のような複合型機械は、特に保守タンピングで本領を発揮します。軌道線形の事前・事後検測から軌道と道床の保守、スタビライザーユニットを用いた安定化作業に至るまで、個々の工程を全て無駄なく1台の機械で行うためです。
また、経済的なメリットもあります。Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³は複数の作業工程を1台の機械でこなすことから、同じ作業を複数の別々の機械で行う場合に比べ、コスト削減を実感できます。設計にあたっては、特にメンテナンスのしやすさを重視しました。メンテナンスに手間がかからなければ、時間短縮とコスト削減が実現され、機械の可用性も高めることができます。
Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³は、整理用ユニットを備えた一般軌道・分岐用複合型マルタイとして定評のある「Unimat 09-475/4S N-Dynamic」の後継機です。前のモデルと同様に、一般軌道と分岐器の保守作業において1回の作業走行で作業を技術的に正しく、かつ完璧に行います。ただし、明らかな相違点がひとつあります。Plasser & Theurerの未来志向型の「E³技術」です。
Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³には、タンピングオペレーターとリフティング・ライニングオペレーターの作業をひとつの運転室に集約した、新しい操作コンセプトが初めて採用されています。これにより、オペレーター同士の連携やコミュニケーションが円滑になり、作業の快適性と安全性が向上します。カメラが装備されているため、リフティング・ライニングオペレーターは作業ユニットの動きをしっかり確認することができます。
Unimat 09-8x4/4S BR Dynamic E³は、機械コンセプト、技術、人間工学などあらゆる分野において、従来の定評のある技術と最新技術、未来志向の要素を組み合わせたものです。その有用性はまもなく証明されることでしょう。8つ以上もの機能を備えたこの機械は、当社の見本市のモットーである「future track technology – NOW」を体現しています。