大きく変化する地球環境―それに対応すべく、プラッサー&トイラー社は革新的技術を用いた「E³シリーズ」を開発しました。そのうちの「HTW 100 E³」について、気象風洞装置による厳格な検査が行われました。
冬の到来を前に、クロアチア国鉄は新型除雪車両を導入しました。これで冬の間中、効率よく線路の除雪作業を行うことができます。
デジタル化は、鉄道のインフラや建設、メンテナンスの分野で急速に進んでいます。その進化の実態は、なかなか把握しにくいものです。そうした中、2018年5月末にミュンヘンで開かれた会議のような催しは、スペシャリストによる講演や専門家同士の意見交換の場として有益です。
プラッサー&トイラー社は「イノトランス2018」を機に、機械の管理・保守の革命ともいうべき次世代の「PlasserDatamatic」を発売しました。可用性の向上やメンテナンスの効率化に向けて、お客様のために全く新しい道を開くシステムです。
未来型機械に必要な技術要素の開発や実験を行うには、現実に近い試験環境が必要です。そこでプラッサー&トイラー社では、「EM100VT」をテスト車両として利用しながら理想の研究環境を作り、応用範囲の広い革新的な技術による飛躍を図っています。
インダストリー4.0時代のデジタル変革は、利用者にとっては移動需要の変化、鉄道事業者にとっては軌道経営の新たな可能性という点で、鉄道にも大きなチャレンジとなっています。デジタル革命は物事の秩序を変え、新しい見方や作業の仕方が必要となります。
デジタル化により、インフラ運営者、建設会社、サプライヤーの連携が新しい時代を迎えようとしています。可用性と透明性はその重要な柱であり、予防策の策定は直接的な利益をもたらします。
「SmartALC」は、コンピュータベースのマルタイ向け軌道線形整正システムです。個々の問題箇所を補修するスポットタンピング工程とさまざまな新しい機能との統合により、使用範囲がさらに広がります。これがあれば、今やスポット作業の最適化から大型BIMプロジェクトまで、あらゆる工程に対応できます。
支障物管理システム(OBCS)はSmartALCの拡張機能です。支障物設置区間においてオペレーターの支障物回避動作(作業装置の禁止等)および支障物データの同期・管理を補助します。OBCSシステムをP-IC制御システムに統合することで、作業安全性は高くなります。支障物管理システムはP-ICおよびSmartALCのインターフェースから操作可能です。OBCSはSmartALCのホーム画面よりアクセスし、設定線形および支障物データはフロントオペレーターにより同時に読み込まれます。
ビッグデータとは「大量のデータ」という意味ですが、実はそれだけではありません。むしろ、さまざまなルートから集められた、膨大な量のありとあらゆる情報を指します。それは大きな課題を呈するものであると同時に、未来を開くチャンスでもあります。プラッサー&トイラー社の新技術(開発)責任者フロリアン・アウアー氏は「私たちは、従来のものを変えてしまうのではなく、向上させていきたいのです」と強調します。当社の最優先課題は、鉄道交通の信頼性と効率性、そして何よりも、安全性を高めることです。では、どうすればそれを実現できるのでしょうか。「ビッグデータ」はどれだけ役に立つのでしょうか。
「自分の」機械を何年も操作しているオペレーターは、きしんだり揺れたりする音に敏感で、不具合があればすぐに気づきます。しかし、狭い空間で多くの機械が稼働しているところでは、間近に迫る問題を探し当てることが困難な場合もあります。
数時間でレール交換を行い、マクラギも瞬く間に交換―日本の新幹線は運転間隔が短く、保線作業のための線路閉鎖もありません。それだけに、作業員、保線機械とそのメーカーへの要求水準は高いといえます。
2017年7月1日、フランスで人とマシンが一丸となった大きなプロジェクトが終了しました。全長214キロのLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線で、7月2日よりフランスの高速列車TGVが時速320キロから350キロで走行しています。
お客様にプロフェッショナルなサポートを提供する、当社のリンツ工場のトレーニングセンターとテクニカルサービス。近年、その重要性がますます高まっています。両部署は2018年4月、新設されたサービスセンターに移転しました。
ベルリンで開催された国際鉄道技術見本市「イノトランス」での式典でプラッサー&トイラー社は ドイツ鉄道のベストサプライヤー賞(鉄道車両・鉄道車両部品部門)を受賞しました。
日本国内では1971年より大きな信頼を頂き、プラッサー&トイラー社製の大型保線機械は日本全国のJR各社および私鉄各社で活用され、日本の鉄道インフラを支える重要な役割を担っています。