社説

読者の皆様へ

　当社は技術発展における画期的な功績と成功に彩られた70年の経験をもとに、皆様とともに保線の未来を形づくるよう努めております。

　今や鉄道をめぐる業界は急速に変化しています。多くの事業分野で多様化が進む中、鉄道に携わる私たちはモビリティや専門人材の需要、気候変動などの大きな課題に取り組むという、歴史的機会に直面しているといえます。

　こうした状況を踏まえ、皆様と一緒に技術を活用し、デジタル化、AI（人工知能）、ディープラーニング（深層学習）などの分野の開発を進めていきたいところです。

　当社の「ModularCustomizing」は、世界110か国向けに1万7000台の機械を製作した実績を生かし、全く新しい機械コンセプトを皆様にお届けするものです。目指すは短納期と高効率化、そして実に30年以上にも及ぶ機械のライフサイクル全体を通じてお客様をサポートすることです。

　先の国際鉄道技術展示会（iaf）では、当社の最新の製品とサービスを紹介いたしました。いずれも近代的かつ安全な鉄道建設と鉄道インフラの持続可能な未来を実現させるためのものです。

　皆様とともにこれらを「軌道に乗せ」、よりよい鉄道を実現させていくことを、私自身も楽しみにしております。

プラッサー＆トイラー社 CEO
ヨハネス・マックス=トイラー